成約事例のご紹介
大京×仁愛大学
Ocketを通じて企業と教育・研究機関をクロスオーバー(橋渡し)した事例をご紹介します。今回は、大京株式会社様と仁愛大学様が実現した産学連携について、その経緯や連携の内容を伺いました。
お話を伺った方々
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大京株式会社
- 業務部 部長 谷保 裕樹 様
- 生産部・部長付改善担当 主任 釜谷 幸嗣 様

インタビュー内容
Ocketへの登録経緯について教えてください。
これまで当社では、採用活動や留学生受け入れなどを通じて大学との連携をおこなってきましたが、現場部門が教育・研究機関に直接相談する機会はほとんどありませんでした。Ocketを知った際、現場部門と教育・研究機関をダイレクトに結ぶその仕組みに魅力を感じ、試験的に利用してみようと考えたのがきっかけです。
Ocketを通じて発信した案件概要について教えてください
当社は建設機械部品のサプライヤーとして海外拠点を持ち、現地との商談も多い一方、社員の英語コミュニケーション力に課題を抱えていました。翻訳ソフトを活用することで英語の読み書きには対応できているものの、リアルタイムの会話となると難しく、通訳を介さなければならない場面が多くありました。 しかし、通訳を介することで意思疎通が遅れることがあり、またコミュニケーションの質にも限界を感じていました。こうした課題を解決し、より効果的なビジネスコミュニケーションを実現するため、社員の英語スキル向上を目指すことにしました。その際、教育・研究機関が持つ実践的かつ戦略的な英語教育ノウハウに大きな期待を寄せ、案件を発信するに至りました。

Ocketで案件発信を行う際にどのような点を工夫しましたか?
企業名非公開というルールを活かしつつも、課題の核心を的確に伝えることを意識しました。今回の英語教育に関する相談では、当社が製造業であり、海外顧客とのコミュニケーションに課題を感じていることを明確に伝えるようにしました。 案件を入力する際には、Ocketの利用案内冊子に記載されていた記入例が非常に参考になりました。特に「予算規模」という項目で悩みましたが、冊子には「予算感が不明な場合は仮の金額を入力し、自由記入欄にその旨を記載する」というアドバイスがあり、非常に助かりました。
発信した案件に対して教育・研究機関から関心表明を受けていかがでしたか?
正直なところ、教育・研究機関が実際に反応してくれるか不安もありましたが、仁愛大学様から「関心あり」の返答をいただいた際は非常に嬉しく感じました。他の機関からは「関心なし」の返答もありましたが、その理由が丁寧に記載されていたため納得でき、教育・研究機関に相談してよかったと感じています。 仁愛大学様とはチャットでやり取りを進めた結果、仁愛大学様のネットワークを通じ、優れたアメリカ人講師との出会いを実現しました。その講師によるレッスンを通じ、当社内で実践的な英語スキル向上に取り組んでいます。

実施した英語レッスンはどのような内容ですか?
週1回、講師に来社いただき、会話を中心としたレッスンを行っています。受講対象の社員は、海外とのコミュニケーションが必要な部署のメンバー4名を中心に実施しています。今回のレッスンは、英語の基礎スキルがある社員を対象にしており、外国人講師との実践的な会話を通じて、英語でのコミュニケーションスキルの向上を目指しています。 将来的には、基礎的な英語スキルを他の教育プログラムで習得した後、ネイティブ講師との実践的な英会話を通じてコミュニケーションスキルを磨く流れを、会社全体で確立したいと考えています。
成立に至った仁愛大学にメッセージをお願いできますか?
優れた講師をご紹介いただき、当社の課題解決に大きく寄与していただいたことに深く感謝しております。この経験を通じ、仁愛大学様に親近感を持つようになりました。今後、改めて連携の機会があれば嬉しく思います。

Ocketを利用して良かった点を教えてください。
現場部門が教育・研究機関にダイレクトに相談できるという点が非常に良かったと感じています。現場が抱える課題に教育・研究機関が応えてくださることで、これまで実現できなかった取り組みに挑戦できると実感しました。 教育・研究機関は中立的な立場で客観的な視点を持ち、学生など若い世代の意見も取り入れられる点も大きな魅力だと思います。今後もそのような部分を活用し、Ocketを有効に利用していきたいと考えています。
