大学が実証の場に!富山大学 × ヤンマーのスマート無人販売所

今回は「地産地消 × 実証フィールド」をテーマに、
ヤンマーホールディングス株式会社と富山大学による
スマート無人販売所の共同実証実験をご紹介します。

🌾 大学に設置した「スマート無人販売所」で広がる地産地消DX

■ ヤンマーホールディングス株式会社 × 富山大学

ヤンマーホールディングス株式会社(以下、ヤンマーHD)と
国立大学法人富山大学は、持続的な「地産地消」モデルの構築を目指し、
2025年6月より富山大学五福キャンパス内で
スマート無人販売所の共同実証実験を開始しました。

この取り組みは、富山県が推進する水田農業の高収益化の一環として、
地元生産者と消費者をデジタルでつなぐ新しい販売の仕組みを検証するものです。

🍅 地域の“つくる”と“つかう”をつなぐしくみ

富山県では、米を中心に野菜や果樹を組み合わせた高収益型農業が進められています。
一方で、生産者にとっては販売チャネルの確保が課題であり、
消費者にとっても地元の新鮮な食材を手軽に購入できる機会が限られていました。
 
ヤンマーHDと富山大学は、この課題を解決するため、
生産者3軒による共同販売とデジタル技術を組み合わせたスマート無人販売所を設置。
 
生産者は遠隔から在庫を確認し、販売状況をリアルタイムで把握。
キャッシュレス決済により、現金管理の負担を軽減。
消費者はアプリで在庫や営業時間を確認し、キャンパス内で地元食材を購入できます。

🌍 大学との実証から“新しい事業のヒント”を得る

この取り組みのポイントは、
大学が“実証の場”として企業の挑戦を支えていることです。
 
富山大学は販売所の設置場所を提供し、
運営支援やデータ分析を通じて、新しい販売モデルの検証に協力。
 
キャンパス内での実証は学生にとっても学びの機会となり、
地元の生産物や地域の魅力に触れるきっかけにもなっています。
 
企業にとっては事業化へのヒントを得る場、
大学にとっては地域とつながる学びの場――。
そんな新しい産学連携の形が、ここから広がっています。

📎 参考リンク

ヤンマーホールディングス プレスリリース
富山大学 ニュースリリース
富山大学 都市デザイン学部ニュース
日本農業新聞|富山大学でヤンマーが無人販売所実証

地域の課題に挑む中で、大学との連携が
新しい発想やつながりを生み出すことがあります。
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